話し声と歌声の秘密

今夜は、中島みゆきさんの「月1オールナイトニッポン」のオンエアーの日で、今まさに彼女のDJを聴きながらこの記事を書いています。
「Keshou」のリクエストがたくさん行って、曲がかかることを期待しながら…(笑)
中島さんの話し声はどちらかと言えば歌声に近い響きをしています。私は彼女の話し声を初めて聴いたのですが、歌声に近いヴォイスポジションで話しています。おそらく2時間も話し続けるDJの仕事の時には歌声に近い声で話されているのではないかと想像します。なぜなら中音域の歌声にとても似通った響きをしているからです。おそらく少し意識をして歌声に近いポジションで話されてると思います。
しかし歌手によっては、話し声と歌声が全く違う人がいます。

ジェジュンの歌声は、普段彼が話す声と全く異なります。
彼の話し声は低く、どちらかと言えば太い声です。ところが歌声になると全く違う。歌声になると話し声よりも細い綺麗な響きになります。
それは、彼が頭声で歌っている歌手である紛れもない証拠になります。
頭声というのは、裏声を身体を使ってブレスの力で頭まで持って上がり頭頂部に響きを当てて歌う歌い方を言います。これはクラシックやミュージカルの歌手、また演劇をする人の発声方法で非常に身体を駆使して歌う方法です。
この方法を用いる歌手は、歌うときと話す時とでは声が異なるのが特徴です。歌声は地声の延長にあるのではなく、全く異なった場所から発せられるのです。その為に地声で話す話し声と歌声とでは全く別人と思われる声を発する人が多いです。
彼の歌声はファルセット(裏声)を使って抜いて歌う歌い方から、頭声、そして地声を少し意識的に混ぜて歌う声まで多種多様な声を使うことが出来ます。それは、この頭声発声がきちんと身についている証拠に他なりません。
それらの声と話し声とでは全く異なる声になります。

今ではこれだけの歌声を持つ彼も実は最初の1年は地声で歌っていました。
「HUG」でデビューした時はもちろんの事、日本でデビューし「Begin」を歌った時は、まだ頭声ではありません。彼が頭声発声に移行していくのは、その後の「Sky」からです。この曲以降、彼は地声と頭声の間を行ったり来たりしながら次第に頭声発声を身に付けていきます。
彼が頭声発声をしていく大きなきっかけになったのが「Begin」の曲であり、「日本語の歌を歌うならもっと細い響きにして歌う必要がある」と言われ自分の元々の声を細い響きに改造していく事になります。
響きを細くすることとメインボーカルとして高い声を要求されることが相まって彼は地声の音域では対応出来ず、裏声を使って歌う方法を選択していったのだと思います。裏声では使い物にならないため、頭声発声を身につける事になったと感じます。
彼が頭声になったのはJPOPを歌っていく上での必然だったということであり、もし彼がJPOPを歌うことがなければ、メインボーカルを歌うことがなければ、地声で歌い続けていた可能性は高いのです。

彼がまだ地声で歌っていた頃の映像を見つけました。
これは「Whatever They Say」という韓国の歌です。この中でジェジュンは明らかに全編を地声で歌い、ある部分だけを裏声で歌っています。その声は、現在の歌声とは全く違うことがわかると思います。裏声も今の頭声とは全く違い、細く繊細な響きの歌声でしかありません。
この頃、彼は明らかに地声で歌っており、お世辞にも歌が上手いとは言えません。
他のメンバーと横並びの実力で声も同じようなハスキーさの勝つ声です。その声に今のような華やかさはどこにもありません。ありふれた声なのです。
その彼の歌声が1年後には大きく変わります。彼がもしこの頃の歌声のまま地声で歌うことを続けていたなら、彼はおそらくハスキーなだけの韓国的な発声をする歌手になっていたことでしょう。そして低音部はただの息漏れの声でしかなく、高音部も伸びのない押しつけるようなハスキーさの歌手になっていたに違いないのです。
地声で歌う歌手は、その歌手人生の中で何度も声を潰し、ハスキーになっていき、やがて歌声を失う人が多いのです。またはポリーブや結節といった声帯のトラブルを抱える歌手になりがちです。
しかし彼は頭声発声に変えました。
その決断によって地声を封印し、裏声で歌うことを手に入れました。頭声発声は、声帯に最も負担の少ない発声であり、声帯を痛めることもありません。頭声発声をする歌手は歌手寿命が非常に長いのが特徴です。
彼が頭声で歌い続ける限り、彼の声はまだまだ伸びます。
最近、彼の歌声が変わったと感じる人は多いのではないでしょうか。
その原因と思われる事項については、また次の機会にお話をさせていただきます。

彼の歌声と話し声が顕著に異なる良い例の映像は、「But I'm not a gay」の映像の歌声とその合間の話し声を聴き比べるとよくわかると思います。
あの映像は、そういう意味でもとても貴重な映像でした。
本来、全く音楽記事とは関係のない映像ですが、歌声と話し声を聴き比べていただくためにここに貼ります。
「Whatever They Say」の映像と一緒にお聴きくださると昔の歌声と今の歌声との違いもよくわかると思います。


文責 kuko














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コメント

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また ひとつひとつジェジュンを学びたいと思います これからもとても楽しみです よろしくお願いいたします

おっしゃるとうりこうして聞き比べると良くわかりますね~
これからももっともっとジェジュンのこと知って行きたいと思いますので宜しくお願いします!

JJの韓国の過去映像、音源は幾つか持ってますが、kukoさんの解説を踏まえ改めて聴いてみたいと思います。
今後も楽しみにしています。

はじめまして。
kukoさんのblogいつも興味深く拝見しています。
僕は歌手を志していまして、ジェジュンさんをとても尊敬しています。
ジェジュンさんの歌声に惹かれてファンになり、僕も頭声発声を身につけようと修練していますが、裏声の成分が多くなってしまっているのか、なかなか力強い音にすることが出来なくて日々試行錯誤しています。
いつもkukoさんのblogを見ながらジェジュンさんの歌を聴いて、自分の発声法の参考にしています。
これからもジェジュンさんの分析、楽しみに待っております。

初めまして

こんにちは。他のブログからたどり着きました。アメブロの方も一気に読ませていただき、なんか感動してます。JJの話す声を最初に聞いた時の違和感。(歌と違うやん!)なるほど!そうだったのか!色々勉強になりました。
アメブロで書かれていましたね、I have nothingについて。サンクスギビングライブでは、この曲とレイニーブルーはジェジュンのソロを痛切に望みました。ジェジュンの歌声しか響かなかった。素人の私でもわかります。他の人とは違う。
まさにgifted 。
またお邪魔してもよろしいですか。