Review Vol.14「The first noel & One」

※reviewの加筆文は、最後に書いています。



Vocal Review Vol.14
「The first noel & One」            
2005.12月 KBS放送


この映像は、2005年12月にKBSの音楽番組に出演した時の映像です。

最初の曲は、Cristmas songの「The first noel」です。

曲の始まりで少し不安そうな顔で大きな瞳をクリクリさせているJJがとても愛らしいですね^^

この曲も彼の歌い出しから始まります。


曲の歌い出しというのは、とても難しくその歌い出しで曲のすべてが決まるというぐらい重要な部分です。
私達歌い手は、歌い出しにとても神経を使います。
歌い出しのポジションや発声のラインを間違えると1フレーズは修正することが出来ません。
それくらい、一度出した声はもとに戻すことが出来ないのです。
それぐらい重要な役割です。


私は、彼のこの歌い出しがとても好きです。
彼は、その曲によって歌い出しの声の表情を変えます。

彼の歌い出しの声でこの曲がどのような曲なのかわかると言えるほど、その曲の持つ雰囲気を的確に伝えた歌い方をします。

特にイントロから歌い始めに引き継ぐところ…
その部分の歌い出しは、彼が絶品だと思います。

それは、イントロが奏でる曲の雰囲気、音楽を絶対に壊さず受け取るからです。


彼の歌い出しには、どんな曲でもイントロの雰囲気をそのまま受け取って自然に歌へと引き継いでいく力があります。

イントロ部分が作ってきた曲の音楽性…
それを見事に受け継いで歌う歌い出しは、彼の独特の才能としか言いようがありません。

これは、曲の途中でも同じです。

誰かのソロの後を引き継ぐとき…
みんなで歌った後、ソロで歌い継ぐとき…

前者が作ってきた音楽、奏でる雰囲気を壊さず、見事に引き継ぎます。
決して、自分のソロだからと言って自己主張しすぎて、それまで作ってきた曲の雰囲気を一気に壊してしまうような歌い方は決してしません。

それなのに彼がソロで歌いだすと、見事に彼の色に歌が染まって行きます。

そういう歌い方をする彼の歌が私は大好きです。


この特異な才能は、この映像にも見事に現れています。

「One」の歌い出しも、途中のソロ部分も見事に彼の色に染まって行きます。
それでも決して、大声でがなったりするような歌い方はしていません。


少し声が伸びやかになりました。
2004年には厳しかった高音部分が伸びるようになりました。

彼の初期の頃の特徴である透明感のあるハスキーさは少し影をひそめましたが、まだまだ後に歌い方を変えて現れるソフトな声とは違って、音域による彼のもともとも柔らかな声が主体です。

日本活動を本格的に始めて8ヶ月、やっと日本語の発声に慣れてきた頃だと思います。


彼は、言語によって発生ポジションを変えるタイプなのでこのように韓国語と日本語を歌い分けるのは結構大変な作業のように思います。
おそらく日本語の歌の時には相当練習を積んで発声ポジションを安定させているはずです。

映像の歌は韓国語ですから、日本語のポジションよりも後ろ側になります。
そのため、ハスキーになりがちで、喉で歌いやすくなります。
あっちこっちにポジションを取るので彼の中では、かなり歌いにくい時期ではなかったかな~と思います。

そして息継ぎのノイズ音が目立ちます。
これは、日本語の練習で口が大きく開いて自由に口周りの筋肉を動かせるようになったのに身体を使って歌う事を覚えていないため浅い息しか入らないのです。
腹筋と背筋の使い方が出来ていません。
それなのに声だけは随分自由に大きく出るようになったのでバランスが崩れてしまっていますね 笑

しばらく日本活動も続くのですが、彼のノイズ音はこのままの状態になります。

いつまで続くかな~ 笑


こうやって、彼のVocalの軌跡を辿る旅はとても楽しいです。

私にとっては、彼のその時その時の歌の一つ一つがとても愛らしく宝石のようにかけがえのないものです。

彼のVocalReviewを書く作業はとても楽しい作業です。

このような機会を与えて下さった彼と皆さんに感謝しています。


2011年7月4日(アメブロの旧サイトにて初掲載)



【2017年6月19日 review 追記】

この歌を6年ぶりに聴きました。
この頃のジェジュンの歌声は、よくいえば透明感に溢れている。悪く言えば息漏れしている。という感じがします。
息漏れが酷いのは、本文にもあるように、日本語の歌を歌い始めたからですね。ちょうど発声について試行錯誤が始まった頃。
彼の中では、日本語を正しく綺麗に発音しようとすると、発声ポジションを韓国語の歌と変えなくてはならず、上手くバランスが取れない時期です。

言語によって、発声ポジションが変わるのは、私達クラシックの人間の世界ではごく当たり前のことです。クラシックでは、イタリア語、ドイツ語が主流で、あとフランス語も英語も歌います。もちろん、日本語も歌います。
その度に、微妙に発声ポジションをその言語に適した位置に変えるのは、当たり前で、正確な発音を心がけると自然とそのようになります。
それは、ポップスで、日本語の歌詞の中に英語が出てくれば自ずと、発音が変わるために声の響きが変わるのと同じで、彼の場合、韓国語を歌っていたところに、全く発音の違う日本語を歌うことになったのですから、当たり前と言えば当たり前なのです。
ただ、その当たり前のことが出来ない人が殆どです。
発音は正確にしても、その言語が綺麗に聞こえる響きまで身につける人は少ないと言えます。

彼は、骨格が、日本人の口元と顎の形に似通っています。即ち、顔の骨格が韓国人の特徴よりは、どちらかと言えば日本人に近い。その為に、声の響きも日本人の声に似たものになります。
その為、元々の地声が、韓国人にしては、柔らかく、ハスキーでない響きを持ちます。

この歌は、ちょうど彼の地声の最も安定した中音域の為に、苦労しないで、自然な発声で歌えているのがよくわかります。

彼が日本語の歌に出会わなければ、ハッキリ言って、今の歌声もパフォーマンスもありません。高音部も今ほどの伸びは持っていないごく普通の歌手になっていたでしょう。

彼自身が、日本語の歌にこだわるのは、自分の歌が何によって影響され、大きく変化したかを知っているからです。そして、それは、韓国に戻り、韓国語の歌を歌うたびに彼自身が身体で感じることでもあります。

今年の日本ツアーで、7年ぶりにオリジナルの日本語曲を歌っても、かつての透明感の溢れる綺麗な響きの歌声が健在だったのは、彼自身の身体の中に日本語の歌が刻み込まれている証拠に他なりません。
だから、日本語の歌を歌えば、彼の歌声は、ガラっと変わる。

そして、その歌声に彼自身が一番もこだわっているのかもしれません。
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Review Vol.12「Rising Sun」

※reviewの加筆文は、最後に書いています。



Vocal review Vol.12
「Rising Sun」
2005.9.12発売 「第2集 Rising Sun」収録
作詞・作曲 Yoo Youngjin


今回は、韓国へ戻ります。
日本でも発売されていて馴染みの多い曲ですが、韓国が先でした。
そして、この曲は韓国ではsingleリリースされていません。
…にも拘らず、高い人気を誇る曲ですね。激しいダンスナンバーとして有名です。

発売日は、2005年9月12日。
ファン歴の長い方ならお分かりと思いますが、JJが膝に大怪我をしたのが9月6日、この2集の振り付け収録中でした。


ダンスナンバーという事もあり、またパンチの利いた曲という事もあって、今回もJJは2ケ所でしかソロを取っていませんね。
けれども高音の伸びのある声の片鱗は垣間見えています。
パンチの利いた声質の中でソフトで伸びのある響きで存在感を示しています。

この頃のJJの声の特色であるハスキーさと水のような透明感が若干消え、その後現れるミルキーな濃厚な響きがところどころに顔を出します。
彼の声がまだまだ成長途中であり、これからどんどん発展していく可能性と方向性を示唆する一曲だと思います。

この後、日本では2006年4月にこの曲が日本語で発売されます。
その頃には、JJの声ももう少し濃厚さを増した大人の声に変わってきています。
聞き比べると彼の声の変化がよくわかります。



というわけで、私のVocal Reviewも余り書く事がないんです
いつになったら彼の歌についていっぱい書けるのかな~~~

次は、再び日本へ帰ります。「My Destiny」

$Kim・Jaejoong Vocal Review
2011年7月4日(アメブロの旧サイトにて初掲載)




【2017年6月12日 review 追記】

若い頃のジェジュンの歌声が聴こえます。
この曲もまだ頭声に発声を変える前の地声です。
この頃は、本当に彼は歌っていません。
彼のように地声であっても、ソフトヴォイスな歌声は、この曲のようにハードでエネルギッシュな曲の場合、声が消えがちになっていました。
しかし、今、どうでしょう。
彼は、パンチの効いたロックの曲を堂々と歌っています。
それぐらい、彼の歌声は、成長し、成熟したということです。

よく頭声にすると、パンチが効かないとか、目立たないという理由で、地声の方がロックに向いているように言う人がいますが、これは、正しくありません。
きちんとした発声をしていれば、どのような曲にも対応でき、どのような声も出すことが出来ます。
即ち、バラードやR&Bから、ロックまで。
ありとあらゆるジャンルの曲に対応出来る歌声を持つことが出来ます。

これほど歌えなかった、歌わせてもらえなかった彼が、メインヴォーカルを取り、東方神起の歌声は、彼の歌声と言われるほどの歌手になっていくのです。

努力するということ。
それが、彼の歌声もひいては人生も変えていくことになる。

まだまだ、彼の歌声は、混迷を極めています。
彼自身が、「どうやって声を出したらいいのかわからない」というほど、この頃の彼は、歌手としては余りにも未熟で、何のテクニックも持っていない。
ただ、唯一、彼の武器は、「素直なクセのない発声」と「謙虚で努力する心」です。
この2つが、歌手として、どれほど大切な要素なのか、ということの答が、この曲以降の彼の足取りの中に顕れてきます。

2つめに貼り付けた日本の動画の時点で、彼はすっかり新しい歌声を身に付けています。
聴き比べるとよくわかる一曲です。

Review Vol.10 Hi Ya Ya 夏の日」

※reviewの加筆文は、最後に書いています。



Vocal review Vol.10 「Hi Ya Ya 夏の日」
2005.6.23 3rd Single 発売
作詞  ぺ・ファヨン
作曲  Loberg Bjonar / Engmark Havid / Nilsen Alf gunnar


Vocal reviewも今回で10回目になりました。
今回は、再び韓国へ戻ります。これからしばらくは、JJと一緒に私達は、日本と韓国を行ったり来たりすることになりますね。

この曲は、カバー曲で原曲が Don Kenneth Ramage の ゛Perfect Tragedy ”という曲だそうです。原曲は、ちょっと聞いてみましたが、雰囲気が違いますね。

彼らの曲は、結構カバーしている曲も多くあります。
後半に出るMIROTICの中のJJソロ曲「Forgotten Season(忘れられた季節)」もそうです。
彼が歌うと全く違った世界が見えてきます。
この曲もそうですね…

実は、この曲を選んで実際に聞いてから後悔しました。
なぜなら、皆さんもお分かりだと思いますが、JJは、殆んど歌っていません。
4人が次々とソロを歌う中、JJだけが外されています。

日本での彼の活躍、彼の実力を知る私達は、「何故?」という疑問しか浮かびませんが、実はこれは、彼の韓国でのポジションを明確に表している曲のひとつです。

後期においてこそ、彼は韓国での曲の中でリードヴォーカルを取る事がありましたが、それでも日本の楽曲に比べると到底少ないと考えられます。

デビュー当初から、彼の歌声はSMの方針もあって、ひた隠しに隠されていました。
SMの方針の中に彼は、「神秘的なイメージ・クールな美しさ」というポジションがあり、歌手としてのポジションは求めていなかったと思われる節があります。

ですから、この曲でも彼がソロを歌う部分でかろうじて彼の声と認識できる部分は、前半の1フレーズと最後の1フレーズのみです。
あとは、歌っているのだかいないのだか…仮に歌っていたとしても一言歌うだけ…
そういう状態ですね…
SMが、メンバーの中の誰を重用し、どういうコンセプトで売ろうとしていたのかよくわかる曲です。

JJが日本にもし来ていなかったら…
彼はどのような歌手になっていたのでしょう…
おそらくもっとハスキーでどちらかといえばパンチの利いた歌を歌う歌手になっていたかもしれません。


韓国の方には申し訳ないけれども、私は音楽を専門にしてきて多くの歌手の声を聞いてきた経験から、彼が日本語の歌と出会わなければ、今の彼の歌声はなかったと思います。
彼が自分自身で語るように、「日本語の歌との出会い」が彼の声に与えた影響は計り知れません。


発声ポジションは、言語の種類に大きく左右されます。
何度も書きましたが、韓国語の発声ポジションと日本語のそれとでは明らかに違います。
けれども多くの韓国人歌手は、韓国語の発声ポジションで日本語を歌います。
ですから言葉が不明瞭だったり、喉に負担をかけて歌ったりすることになります。

でも彼は、日本語だけでなく、どの種類の言語に対しても正確に発音しようとします。
言葉を正確に伝えようとすることと、自分が出しやすい発声ポジションで歌う事とは、相反することが多く、歌手はとても苦労します。
そして、結局自分の発声しやすいポジションで歌ってしまう事が多くなります。

けれども彼は、あくまでも正確に発音することに重きをおいて歌う歌手ですね。
ですから、彼の発声ポジションがあちらへいったりこちらへいったりします。

彼の歌には、第一期と第二期という風に、大きく分けて考えられる流れがあります。
この時期は、第一期の最後であり、第二期への準備段階にあります。


私は、彼のVocal reviewを書くとき、いろいろ考えました。
皆さんに馴染みのある日本語だけにしようか…と考えたこともあります。
彼の楽曲は、日韓合わせると膨大な数になります。100曲になると彼も答えています。
その曲の中でPVなどの映像が残っているものだけでもかなりの数になります。
これを全部一つずつ書くのは、大変な作業になる…と思いました。

けれども彼の歌声を聞いて行くうち、どの時期の曲も彼にとってはとても大切な意味のある曲だという事がわかったのです。

映像と録音日時が合わないものも多く、できるだけ発売された頃の映像を捜して掲載するようにしていますが、日本の楽曲については難しいかもしれません。
「あの曲がない…」と思われることもあるかもしれませんが、日韓で発売されたSingle曲とアルバムの中で映像が残っていて重要と感じたものを中心に発売された時系列でこれからも書いていきたいと思っています。

JYJペンの方には申し訳ないけれど、JJのVocal reviewは本当に少ないです。
これだけの歌手のVocal reviewが少ないことは、やはり作為を感じる事がぬぐえません。
私は、非力ですがこれからも歌手として彼の魅力をしっかり書き綴って行きたいと考えています。

次回は、「Somebody To Love」です。

$Kim・Jaejoong Vocal Review
2011年7月4日(アメブロの旧サイトにて初掲載)



【2017年6月5日 review 追記】

昨夜、この曲を六年ぶりに聴いてみた。
実は、この曲のreviewを当時、私はどのように書いているのだろうかと内心不安だった。
でもその心配は杞憂だった。やはり、何度聴いても、いつ聴いても、基本的に感じることは一緒なんだと思ったからだ。

本文にも書いているように、この曲で彼は殆ど歌っていない。単なるバックコーラス、ハーモニーを作る一人としてのポジションでしかない。
このまま彼が韓国でだけ歌い続けていたら、間違いなく今の彼はいない。
日本語を歌うことで、身につけた発声は、韓国語の歌を歌う時でも基本的に変わらなかった。
彼が完全に韓国に戻ったあとに出した成均館のOST「君には別れ、僕には待つということ」は、日本語のポジションのままで韓国語を歌った曲で、その頃、日本でしか歌っていなかった彼の歌声がいかに日本語ポジションになっていたかを示す具体的な曲だ。

日本語のポジションのままで歌う韓国語の曲はあっても、その反対はない。
これだけ日本語曲から離れていても、日本語の曲を歌うときには、彼は見事に日本語ポジションになる。
それは、彼がどれほど日本語の歌を身体で覚えているか、という証明にもなる。
血のにじむような努力をして身につけてきた日本語の歌声を、彼の身体はどんなに年月が経っても忘れていない。
ひとたび、日本語を歌うということになれば、自然と身体が反応して、そのような歌声になる。
彼の意識が、日本語と思うだけで、身体が自然と反応してしまうのだ。

そんな歌声を日本から失ってしまうことは出来ない。

2月以降、彼の日本語に飢えている。
それでも彼がオリジナルソロ曲を日本語で歌ってくれたことで、東方神起時代の悲しい記憶に、彼の歌声が新たに上塗りされ、東方神起の曲を過去の曲として冷静に聴けるようになった。

そうでなければ、いつまでも私は彼の東方神起時代の歌を聴けなかったかもしれない。

reviewを書くことで、私自身も彼の歌声を最初から、聴き直すことが出来る。
それがとても有難い。

Review Vol.9「Stay With Me Tonight」

※reviewの加筆文は、最後に書いています。



Vocal review Vol.9
「Stay With Me Tonight」
2005.4.27 1st Single 発売

作詞  YOSHIMITSU SAWAMOTO/MAI OSANAI
作曲  KEI HANEOKA


久しぶりにVocal reviewを書くような気がします「笑」

本当は台湾のコンサートとか映像を上げないといけないのでしょうが…
厳しい記事の後で、精神もいささか疲れ気味^^

私は、過去の可愛いJJの浸りたくてreviewを書きました「笑」


さて、今回はいよいよ日本デビュー曲です。

私は、この曲を何度も聞きました。
私は、「東方神起」の最後3曲からのファンです。
ですから、デビュー曲は、ずっと後で聞きました。
何度聞いても、この曲の良さがわからなかったです「笑」

どうして、デビュー曲をこんな曲にしたのでしょう…
この曲をデビュー曲として、こよなく愛している人がいたらごめんなさい。
でも、この曲は、JJの良さも「東方神起」としての良さも全く出ていない曲です。

実は、この曲は一万枚も売れませんでした。
9,818枚です。
初回限定盤を持っている方は、かなりレアでは??
その後も2007年のLovin’youまで彼らの売り上げは、5万枚以下でした。

この事はちょっと余談でしたが…

今から聞き返すといい歌が一杯あります。
どうしてそんなに売れなかったのかな…と思う曲もたくさんあります。

でもこの曲は、売れなかったという事がわかります。

私の第一印象は一昔前の歌謡曲…
昭和40年代頃のラテン系の曲という印象でした。
どうして、K-POPの彼らにこんな古いメロディーラインの曲を選んだのでしょうね…

そして、その次に思ったのが…
JJ、殆んど歌ってない…

1番は、最初のソロだけ。
2番、3番は、サビの部分の繰り返しだけ…

この時点でJJがリードヴォーカルでないことがよくわかります。

韓国でもそうだったように、JJは最初リードヴォーカルではありません。
メロディーラインは歌っていても、決してリードヴォーカルではなかったのです。
それが、日本でもこの曲では、よくわかりますね。

JJの声は、この頃、安定していません。
けれども、日本語の発音を正確にしようと心がけていて、とても綺麗で明瞭な発音です。
相当、練習したに違いありません。
なぜなら、この頃のJJは、殆んど日本語が話せず、インタビューを受けても、メンバーの後ろへ隠れることが多く余り話しませんでした。

話し言葉は出来なくても、歌詞として歌う事は出来る…
これは、歌手として典型的なことです。
歌えることと話せることは歌手にとって、全く次元が違うからですね。

彼の声は、少しハスキー気味です。
でも、前回の来日記念盤「HUG]ほど、ハスキーではありません。

ちょうど、日本語で歌うピッチの高さが、彼の前歯と鼻腔に当たって、ハスキーな声が出ないポジションになってます。
このピッチラインで歌い続けることが、もしかしたら、彼の声の秘密に繋がって行くかもしれません…

ところどころ、とてもいいソフトなヴォイスが出ています。
ちょっと、息継ぎのノイズ音が気になりますね…

この後、一旦韓国へ戻ります。

JJの歌声は、日本語を歌ったり韓国語を歌ったり…
ポジションがあっちへ行ったりこっちへ行ったり^^

とても面白いですよ「笑」

次は、「Hi Ya Ya 夏の日」です。

$Kim・Jaejoong Vocal Review
2011年7月4日(アメブロの旧サイトにて初掲載)



【2017年6月2日 review 追記】

あらためて最近、デビュー当時からの曲を聴き直している。
6年前にこの曲のreviewを書いたときと同じようにこの曲の印象は変わらない。
まさにひと昔前の曲。昭和の匂いのプンプンする曲だ。
「売れなかった」というが、この曲なら売れないのが当たり前だろう。なぜ、この曲をチョイスしたのかもわからない。
これで「売れる」ほうが不思議なぐらいだ。
デビュー曲というのは、ずっとそのイメージがつきまとう。
それぐらい大切なもので、デビュー曲で売れなければ、のし上がっていくには時間がかかる。東方神起もそうだった。

この曲を聞く限り、ジェジュンはメインヴォーカルでないことは明らかだ。
曲の歌いだしを担当するのは、リードヴォーカルの役目だ。
その声は、少しハスキーな彼のこの頃の特徴をよく表している。
彼がこのままこの声で歌い続けていたら、今のような美声はない。
間違いなく、ジュンスの二の舞になっていただろうと思う。いや、ジュンスよりも彼は喉が丈夫でない。もっと早くにハスキーな声になり、歌えなくなっていたかもしれない。

彼の歌手人生を振り返るとこのスタート時点で、リードヴォーカルだったことが、その後の彼にとっていいことに作用していると言える。もし、彼が最初からメインヴォーカルであったなら、決して彼は発声を変えることはなかっただろう。
東方神起が当初、売れなかった為に、エイベックスは、かなり悩んだように見える。このあと、彼が完全にメインヴォーカルのポジションになるまでの間、ジュンスとチャンミンの二人のあいだをメインヴォーカルのポジションは行ったり来たりする。しかし、結局、典型的な韓国人歌手の特徴的な声質と発声を持つ二人は、J-POPの音楽には似合わなかったのだ。
彼の声は、ハスキーだったかが、いわゆる押しつける歌い方をしていなかった。
彼が言うように、「どうやって歌えばいいのかがわからなかった。どういう声の出し方をすればいいのかわからなかったから、その時その時の声で歌っていた」という状況が、「J-POPを歌う声」に作り替えやすい素材だったと言える。

これから、彼の声が確立されるまでの間、しばらくは、彼の声の変遷を楽しむことが出来る。

Review Vol.7 Magic Castle


Music Bank-Magic Castle+Santa Claus Is Coming To Town
(残念ながら、現在この動画は再生できなくなっています)
                     
Vacal Review Vol.7 Magic Castle
「The CHRISTMAS SONG from 東方神起」収録   
2004.12.6発売

作詞・作曲  キム・ガンジン




JJがデビューした年のX'masソングです。
これは、前回の第1集アルバムから2ヶ月後に発売されたChristmas song集に収録されたオリジナル曲です。

映像を2つ上げました。
最初のは、KBSの音楽番組に出演した時の映像で、2つ目は、ご存じのとおりオルアバ1に収録されているものです。

KBSの方は最初に「Magic Castle」を歌い、その後アカペラで 「Santa Claus Is Coming To Town」を歌っています。
(残念ながら、現在この動画は再生できなくなっています)

この曲2つをよく聞き比べてみると、前回私がお話ししたJJの初期の歌唱の特徴がはっきり表れています。
すなわち、「HUG」の韓国Ver.とInternational Ver.に如実に表れている言語による発声ポジションの違いです。
その発声ポジションによってJJの声がハスキーになったり、非常にソフトで伸びやかな声になったりするという不思議な兆候がこの2曲にもはっきり表れています。

前回のコメント欄で「発声ポジション」という意味がわからなくて検索した…という事を書いて下さった方がいます。

今日は、この発声ポジションというものについて、少しお話ししたいと思います。



「発声ポジション」について

歌手は、どんな歌手でもその人それぞれの一番歌いやすい…つまり発声しやすいポジション「発声の場所」を持っています。
「発声場所」というのは、歌を歌ったときにその人の声が最大限、綺麗に響く場所の事をいいます。

これは、人それぞれ全部違います。誰一人として同じ場所はありません。
なぜなら、一人一人みな声が違い、顔の骨格も違うからです。

歌手は、正しい発声をしている人はみな、顔の口から上部鼻骨や頬骨部分、さらにおでこから頭にかけての骨格の空洞に声をあてて共鳴させて歌います。
その発声が出来なければ、よほど声帯が丈夫な人でなければ長時間歌っていれば声を潰します。
潰しても尚且つ、歌い続ければ無理な発声によって声帯にポリーブや結節(声帯の端に出来る太い節のようなもので声帯が綺麗に合わさらなくなる障害)が出来、酷い場合は手術によって取り除くことになります。症状としては、かすれた声になりますね。

少し話がそれましたが、そのような状況を避けるために歌手は、皆、自分の声帯に一番負担がかからず綺麗な声で響き、歌うことのできるところを捜します。
この作業は、大変なものです。
ほとんどの練習時間をこのポジションが身につくまでは費やさなくてはいけません。

ですから、まだ歌う技術が未熟で発声ポジションが一定しない時には、その歌その歌によって、ポジションがあっちへ行ったりこっちへ行ったりします。
「この歌では綺麗に歌えているのに、こっちの歌では、余り綺麗に歌えていない…」
そういう状況が、一人の歌手の中に起こります。
それは、メロディーの難易度だったり、歌詞によったり、言語の種類にも影響されます。

この時代のJJの歌は、残念ながらとても上手とは言えません。
そしてまさに、この時代のJJが、発声ポジションが曲によって、あっちに行ったりこっちに行ったりしているのです。


アカペラVer.では実に伸びやかに歌っています。そして、全体に音程が下がり気味なところを敏感に察知して、JJだけがソロの時に音を意識して高めに取っています。
きっとこのまま自分も他のメンバーと同じように低めにとれば、ハーモニーが壊れ(すでにちょっと不協和音が聞こえます)とんでもないことになると思ったんでしょう…。
意識して自分の所で音を高めに取ることによって一応、下がり気味のハーモニーに歯止めがかかりました。こういうところは、優れたセンスが見えます。
完全に彼によってこのヴォーカルアンサンブルは成り立っているということがはっきりわかります。
それは彼がメンバーの中で一番音程が正確だからです。
おそらく彼は絶対音感の持ち主なのではないかと思いますが、確かめたわけではありませんので何ともいえません。
発声テクニックはまだ未熟ですが、後に歌が上手になる可能性の片鱗は垣間見えていますね。


とても興味深いことですが、韓国語の歌の時の彼の発声ポジションと英語の時のそれとでは、あきらかに違うのです。
そして、日本語においては…

これは、これからのReviewの楽しみにとっておきたいと思います。

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2011年7月4日(アメブロの旧サイトにて初掲載)