Review Vol.7 Magic Castle


Music Bank-Magic Castle+Santa Claus Is Coming To Town
(残念ながら、現在この動画は再生できなくなっています)
                     
Vacal Review Vol.7 Magic Castle
「The CHRISTMAS SONG from 東方神起」収録   
2004.12.6発売

作詞・作曲  キム・ガンジン




JJがデビューした年のX'masソングです。
これは、前回の第1集アルバムから2ヶ月後に発売されたChristmas song集に収録されたオリジナル曲です。

映像を2つ上げました。
最初のは、KBSの音楽番組に出演した時の映像で、2つ目は、ご存じのとおりオルアバ1に収録されているものです。

KBSの方は最初に「Magic Castle」を歌い、その後アカペラで 「Santa Claus Is Coming To Town」を歌っています。
(残念ながら、現在この動画は再生できなくなっています)

この曲2つをよく聞き比べてみると、前回私がお話ししたJJの初期の歌唱の特徴がはっきり表れています。
すなわち、「HUG」の韓国Ver.とInternational Ver.に如実に表れている言語による発声ポジションの違いです。
その発声ポジションによってJJの声がハスキーになったり、非常にソフトで伸びやかな声になったりするという不思議な兆候がこの2曲にもはっきり表れています。

前回のコメント欄で「発声ポジション」という意味がわからなくて検索した…という事を書いて下さった方がいます。

今日は、この発声ポジションというものについて、少しお話ししたいと思います。



「発声ポジション」について

歌手は、どんな歌手でもその人それぞれの一番歌いやすい…つまり発声しやすいポジション「発声の場所」を持っています。
「発声場所」というのは、歌を歌ったときにその人の声が最大限、綺麗に響く場所の事をいいます。

これは、人それぞれ全部違います。誰一人として同じ場所はありません。
なぜなら、一人一人みな声が違い、顔の骨格も違うからです。

歌手は、正しい発声をしている人はみな、顔の口から上部鼻骨や頬骨部分、さらにおでこから頭にかけての骨格の空洞に声をあてて共鳴させて歌います。
その発声が出来なければ、よほど声帯が丈夫な人でなければ長時間歌っていれば声を潰します。
潰しても尚且つ、歌い続ければ無理な発声によって声帯にポリーブや結節(声帯の端に出来る太い節のようなもので声帯が綺麗に合わさらなくなる障害)が出来、酷い場合は手術によって取り除くことになります。症状としては、かすれた声になりますね。

少し話がそれましたが、そのような状況を避けるために歌手は、皆、自分の声帯に一番負担がかからず綺麗な声で響き、歌うことのできるところを捜します。
この作業は、大変なものです。
ほとんどの練習時間をこのポジションが身につくまでは費やさなくてはいけません。

ですから、まだ歌う技術が未熟で発声ポジションが一定しない時には、その歌その歌によって、ポジションがあっちへ行ったりこっちへ行ったりします。
「この歌では綺麗に歌えているのに、こっちの歌では、余り綺麗に歌えていない…」
そういう状況が、一人の歌手の中に起こります。
それは、メロディーの難易度だったり、歌詞によったり、言語の種類にも影響されます。

この時代のJJの歌は、残念ながらとても上手とは言えません。
そしてまさに、この時代のJJが、発声ポジションが曲によって、あっちに行ったりこっちに行ったりしているのです。


アカペラVer.では実に伸びやかに歌っています。そして、全体に音程が下がり気味なところを敏感に察知して、JJだけがソロの時に音を意識して高めに取っています。
きっとこのまま自分も他のメンバーと同じように低めにとれば、ハーモニーが壊れ(すでにちょっと不協和音が聞こえます)とんでもないことになると思ったんでしょう…。
意識して自分の所で音を高めに取ることによって一応、下がり気味のハーモニーに歯止めがかかりました。こういうところは、優れたセンスが見えます。
完全に彼によってこのヴォーカルアンサンブルは成り立っているということがはっきりわかります。
それは彼がメンバーの中で一番音程が正確だからです。
おそらく彼は絶対音感の持ち主なのではないかと思いますが、確かめたわけではありませんので何ともいえません。
発声テクニックはまだ未熟ですが、後に歌が上手になる可能性の片鱗は垣間見えていますね。


とても興味深いことですが、韓国語の歌の時の彼の発声ポジションと英語の時のそれとでは、あきらかに違うのです。
そして、日本語においては…

これは、これからのReviewの楽しみにとっておきたいと思います。


$Kim・Jaejoong Vocal Review

2011年7月4日(アメブロの旧サイトにて初掲載)
スポンサーサイト

Review Vol.6 「HUG International Ver.」 


↑ 動画の再生が始まるまで、30秒お待ちください。

Vocal Review Vol.6
「HUG」International Ver.


1st アルバム「TRI-ANGLE」収録  2004.10.22

作詞 Ken Kato
作曲 パク・チャンヒョン


この曲も1stアルバム「TRI-ANGLE」に収録されています。

この曲は、最初に韓国語Ver.次にInternational Ver.そして最後に日本語Ver.が発売されました。
同じ曲を時期をずらして別の言葉で録音されるのは、とても珍しいですね。

私は、International Ver.は日本デビューの時に録音したとばかり思っていましたが、その半年も前に録音されていたのですね。


いずれ日本語Ver.をしなくてはいけないのですが、このInternational Ver.で、彼の声は韓国語Ver.とは比較にならないほど伸びやかに歌っています。

これは、この時期に他の曲を喉声で歌っている人物と同一人物とは思えないほど、綺麗な伸びやかな発声です。
不思議ですね。
どうして、こんなに伸びやかな声なのでしょうか?


原因として考えられることの一つに言語があります。
彼自身も3voicessで語っていたように韓国語と日本語では、発声ポジションを変えているのです。
彼は、ことばを正確に発声するために練習していく過程でこのテクニックを独自に身につけたのではないかと思います。

なぜなら、他のメンバーにその兆候はなく、実際ポジションを変えているメンバーはいません。
JJだけが、その方法を身につけました。

韓国語には皆さんも知っているように激音や合成母音のように喉元を使って発音する独特の音があります。日本語にはない発音ですね。また、子音で終わる単語も多いです。
そのような言葉を歌う時、正確に発音しようとするとどうしても喉元にポジションを取ることになります。

それに比べて英語の発音は子音で終る単語はあったとしても激音や合成母音は少ないです。

彼のこの曲の声を聞いていると後の日本語の曲のポジション取りに非常に似ています。

そのポジションでの歌、彼の伸びやかな声の第一歩がこの曲だと私は思うのです。

皆さんも是非、聞き比べて下さい。

出だしの声の違いは歴然としています。





この曲でなんとなく身に着けたポジションが彼のその後の歌手人生に大きく影響を与えたことは明らかです。

これを彼自身が自覚して身につける努力をしたのか、それとも喉に負担をかけまいと考えながら歌っているうちに自然に身についたのか、それは本人に聞いてみないと分かりませんが、歌のテクニックというものは、1度出来たことは、必ず身体が覚えていて出来るようになります。
偶然出た声であっても、それは身体がどこかで覚えているのです。

確かなことは、偶然出来るようになってもそれを自分のテクニックとして定着させるには、並大抵の努力では出来ないということです。

それが人間の感覚の不思議なところです。

JJがこの発声で歌った10月以降、彼の歌がどのように変化していったのでしょうか?


彼のBESTの発声ポジションは、クラシック歌手のポジションに非常に似ています。
クラシックの発声を勉強したことのないPOPS歌手でこのような発声をしている人を私は他に知りません。

彼のBESTコンディションの歌声は、オペラ歌手の発声と似ています。
そして、身体を使って歌う方法は、まさにクラシックの発声なのです。

そのテクニックをいつどうやって身につけて行くのか…これは、日本語の歌のポジション取りに大きな秘密が隠されているように思えて仕方がありません。

まだしばらくは、彼の1年目の韓国活動を楽しみたいと思います。


$Kim・Jaejoong Vocal Review


$Kim・Jaejoong Vocal Review

2011年6月16日(アメブロの旧サイトにて初掲載)

◆「HUG」韓国語版のレビューはこちら
Review Vol.2 「HUG」

◆「HUG」日本語版のレビューはこちら
Review Vol.8 「HUG」Japanese Ver.

Review vol.5「Whatever they say」





Vocal Review vol.5 
「Whatever they say」  
「The Way U are」同時収録曲  2004.6.22発売

「Whatever they say」(Accapella version)
1st アルバム「TRI-ANGLE」収録  2004.10.13発売

作詞 Young-hu Kim Daniel Roman           
作曲 Young-hu Kim William pyon


前回の予告で「Hi Ya Ya 夏の日」を次回にすると言いましたが、私の勉強不足でした(笑)
「Hi Ya Ya 夏の日」の前に重要なアルバムの存在に気づきました。

私は、最初このVocal reviewをJJのシングルCDでの時系列で追っていくつもりでした。
けれどもJJの歌唱は、2004年と2005年では、大きく変化しています。
シングルだけでは、彼の声の変化について行けないような気がしました。
それで、映像が残っている曲に関しては、なるべくアルバムの曲も取り上げることにします。

シングルでは、前回取り上げた「The Way U Are」の同時収録曲であり、4か月後に発売された1stアルバムに収録されたこの曲アカペラVer.で彼のVocalのこの頃の特徴がはっきり出ています。

さて、「Whatever they say」は、STUDIO映像とアカペラVer.を上げました。


この曲は、その後コンサートでも何度も歌われていて映像もたくさんありますが、どれも初期の頃のもではありません。初期のJJの歌唱が入っているのは、STUDIO映像とオルアバ1に収録されたこの映像しか見つけられませんでした。

アカペラの方が彼の歌唱の特徴がよくわかりますね。時期的には、STUDIO映像の方が早いと思います。

そして、STUDIOでは、高音を歌い終わった後に喉が痛かったのか、思わず喉に手をやるJJの姿が見られます。とても可愛いですね(笑)

本当に少年の歌です。

彼はこの曲でメインヴォーカルを取っていますね。
最初から最後まで万遍なくソロパートを担当しています。

この彼の声を聞いて皆さんはどう思われたでしょうか?

中音域の声、高音域の出し方、低音域の音色…
とても今の彼の声とは思えない音色をどのパートも奏でています。

全体に頻繁に出てくる中音域は、今の音色と違い、ハスキーです。これは、前回も述べたように彼本来の音色というより、喉で歌っていることによって生じる疲労から来るハスキーな音色です。
睡眠不足や身体の疲れからでも声がこのようにハスキーになります。

中盤に出てくる何カ所かの高音は、今と全く違いますね。細い頼りない裏声です。
とても綺麗な声ですが、この声では力強く歌うことは困難です。

そして、裏声のメロディー展開と同時に出てくる低音域…。
これは、とても太くしっかりとした声でどちらかといえば、女性のアルトの音色を感じさせるような少年の中性的な声です。

この頃のJJの特徴は、声にビブラートが全くありません。
今の彼の声の美しい響きを奏でるビブラートが全くないのが特徴です。

そして、低音域は太くしっかりとした声、中音域はハスキーな声、高音域は、裏声を使った細く綺麗な声です。

このように3種類の声を使い分けています。

この曲の彼の担当しているメロディーラインは、音域が非常に広く、高音域から低音域まで実に変化するメロディーです。
そこを3つの声色を使って無難に歌い上げていますね。
そして、どの音域も音程が非常に正確です。
ここのところは、きちんと何事にも妥協なく取り組む彼の姿勢が見え隠れします。

歌手は、歌に性格が出ます。
歌に対する姿勢は、その人の性格そのものです。
そして、歌を聞けば大体、その人の人となりがわかると言われています。

ステージに立つとその人の性格や普段の生活が見え隠れします。

JJは、とても自分に厳しく真面目で物事に誠実に取り組みます。
それは、歌を聞けばわかりますね。
そして、優しい心も溢れ出ています。
若い頃の苦労は、歌手KIM・JAEJUNGを大きく育てることに必要だったと思います。
ですから、少年の無邪気さの中に彼のやさしさや真面目さや誠実さが溢れた歌を奏でているのでしょう。


この曲では、まだまだ今のように身体を使った発声になっていません。

彼の声の変化は、この後、少年の身体から青年期に入って行く過程ではっきりと目に見える変化を遂げていくはずです。

この少年の声をあとどれくらい私達は楽しめるのでしょうか?


次回曲は、予告しません。

皆さんで予想してみて下さいね。


$Kim・Jaejoong Vocal Review


2011年5月24日(アメブロの旧サイトにて初掲載)

Vocal Review vol.4 「The Way U Are」





Review Vol.4  「The Way U Are」    
2004.6.22発売

作詞 テフン
作曲 ダニエル・パンダー

さて、第4回目は「The Way U Are」です。

この曲は、皆さんもご存じのとおり、韓国Ver.と日本Ver.がありますね。

新米ペンの私は、今回初めて韓国Ver.を真剣に聞きました。

とても興味深かったです。

JJの声が日本Ver.を聞きなれている私には、とても新鮮でした。

そして、この曲ぐらいからやっと、苦労しなくても彼の声を聞き分けることが出来るようになりました。
この頃のJJは、とてもハスキーvoiceです。
この曲の歌い出しの声を日本ver.と聞き比べてみて下さい。
とても同一人物とは思えません。

JJの声は、「My Littre Princess」の時よりどの音域も安定していますね。
それは、この曲のメローディーラインがまた、JJの安定音域に被っていることと、高音域が少し伸びました。
しかし、全体的にハスキーvoiceです。
JJのハスキーvoiceは、単なるハスキーvoiceではなく、非常に甘さを含んだ声です。
声の出し方をまだ習得できていない過程でのハスキーさで、もともとの声がハスキーなのとは少し違います。
もちろん、少し地声にハスキーさはありますが、そんなに取り立てるほどの特徴には思えません。
それは、オーディションの声を聞くとわかります。
もともとの声は、甘くつややかな音色です。
この頃、ハスキーなのは、身体を使わず、喉だけでマイクを頼りに長時間歌うからです。
よく喉が潰れなかったと思います。
残念なことにこの頃の曲は、歌い出しはJJでも後にメインヴォーカルと言われるほど曲の殆どのサビを歌い切っていた頃と違って、余りソロパートを取っていません。
それが、返って彼にはよかったと思います。
この頃にメインパートをソロでガンガン歌わされていたら、正しい発声が身につかず、間違いなく喉声で歌い、声帯を痛め、喉を潰して本当にハスキーvoiceになっていました。
ですから、私達には残念でも、余りメインパートを歌わせてもらえなかったことが、後に彼にとってはいいことになったと思います。
また、韓国語の発音を正確にする為に、若干喉にかかったポジションでの発声が多くなりますね。

高音域にメロディーが入っていく箇所が2カ所ほどありますが、裏声を使っています。
この頃のJJは、他の曲でも裏声を使っていますね。
今からは、想像できない出し方です。
細く綺麗で、少し不安定な裏声ですね。

現在のJJは、身体を見事に使って高音域を歌い上げます。
基本的に裏声は使っていません。
ですから、あのような伸びのある、そしてエネルギッシュでパワフルな高音域が出ます。
強靭な腹筋を見事に使い切りますね。

そのような発声をしている限り、喉を傷める、喉を潰す…そういう心配は全くありません。
ただ、睡眠不足や過労…またこれは、ちょっと彼には苦言ですが…喫煙・深酒…そういうものによって、歌手は声帯を痛めます。
この辺りの管理は自分が一番よくわかっているはずです。

人間の声は、機械ではありません。
身体を使って歌う技術を習得できるかどうかが、その歌手生命を非常に左右します。

私は、こと発声という点においては、彼に対して全く不安を持っていません。
それくらい現在の彼の発声は、非常に素晴しいと思います。

ですが、この頃はまだまだ、身体が全く使えていませんね。
ですから、裏声で歌っています。

高音の声だけを裏声で一生懸命歌っていますが、身体は声とバラバラの動きをしているように見えます。腹筋は、ダンスにだけ使っているようです。

いつから、あの身体を使った高音が現れるのでしょうか?


この頃のJJの声がとても好きという人がいます。
JJのハスキーvoiceは、韓国では、男性に好意的に受け入れられる声質と聞きました。
このまま、彼が日本語の歌を歌うことなく、現在に至っていたならどのような声で歌っていたのでしょうか?

彼が、仮にこのようなVocalグループに所属したのではなく、男性の好むROCK BANDにでも所属していたなら、私達は、Mazeのようなエネルギッシュに飛び跳ねているKIM・JAEJUNGという歌手を見たかもしれません。
それでも、彼はきっと素敵な歌手になっていたでしょう!
そんな彼の姿を想像するとワクワクします。


非常に透明感のある声に少しずつ、色が重ねられ始めた頃…。
後のJJの多くの声色を形作る1番基本の色。
それがこの時代の彼のvoiceです。

しばらく私達は、彼のこの音色を楽しみながら韓国で発売された曲の数々を聞きたいと思います。

次は、「Hi Ya Ya 夏の日」です。 

$Kim・Jaejoong Vocal Review

2011年5月15日(アメブロの旧サイトにて初掲載)

Review vol.3 「My Little Princess」


Vocal Review vol.3 
My Little Princess 
  
2004.1.14 HUGと同時収録


作詞 ペ・ファヨン
作曲 ファン・ソンジェ





Vocal review vol.3は、 My Little Princessです。

2つ動画を上げました。

1つ目は、伴奏つき、2つ目は、アカペラバージョンです。


この2つを聞いて私は、JJの初期の歌の特徴を掴みました。

とてもいい部分とちょっと努力して直してもらいたい部分とがあります。


この曲は、HUGに比べてメロディーラインが低いですね。
ですから、JJにとっては、ちょっと声のコントロールが難しくなりました。

JJの1番いい中音域の響きは、HUGのメロディーラインです。
あのキーの高さだと彼は、無理なく響きを充てることが出来ます。
それに比べて、この曲は、4度も低くなっています。
これは、しんどいですね。
ですから、響きを当てるのに苦労しているところが垣間見えます。

それでも持って生まれた響きが健在で歌い出し4小節は見事です。
彼の特徴である甘い綺麗な声は、ここでも低い音域の中で健在です。
時々、堪らないほど甘美な音色を奏でます。

そして言葉の入りも完璧ですね。曲の雰囲気を壊さないように甘くソフトに入ってきます。
HUGの明快な入りとは全く違った入りです。
この人のこういう感性、曲の雰囲気を的確に捉えて、其れに合った歌い出しを作ってくる…こういうところは、持って生まれた感受性の問題です。教えられて身につくものでは決してありません。
そういう天性の感受性に関しては、JJは素晴しいと思います。ですから後にあれだけの曲を作ることが出来ているのではないでしょうか?
その特性が、この時点で見事に発揮されていますね。
これは、アカペラバージョンを聞くと一層顕著にわかります。そして言葉の処理能力が秀でているのもわかりますね。

歌は、歌の出だしが1番難しいと言われています。
第1声の出だしに歌手は、すべての神経を集中させる…と言われるほど、気を使います。

なぜなら…
聴衆は、第1声でその歌手の力量を見破るからです。
「いえいえ私は、プロではないし、そんな見破るなんて…」と思われる方も多いと思います。
でも、実はみんな、見破っているのです。
あなたが、初めての歌を聞くとき…
あなたは、その歌手の歌い始めの声に神経を集中させませんか?
きっと「どんな歌だろう?」「どんな声だろう?」と無意識に神経を集中させているはずです。

それと同じで、歌手は、第1声を自分の耳で確かめながら、自分の声の調子を判断します。
グループで歌う時は、他のメンバーは必ず聞いています。
その声の調子に合わせて歌っていかなければなりません。
特にアカペラは、第1声ですべてが決まる…というほど重要です。
その歌い出しを彼が担当しているのは、彼の音程の正確さです。

彼は、音程が非常に安定しています。
ですから、ハーモニーを作りやすいのです。

そんな彼ですが、この曲は苦労していますね。
何故、これだけメロディーラインが低い曲が作られたのかわからないですが、彼以外のメンバーに合わせているということも十分考えられます。

ソロパートが大きく分けて4カ所あります。何故か彼が歌うのは、前半から中盤にかけて集中していて、後半転調されキーが上がってから彼の登場はないです。

最初の出だしは非常に綺麗に歌っていますが、私は、この曲で彼のこの時点での課題を見つけました。
それは、今、彼が最も得意としている高音域の発声です。
この曲で、HUGよりも上のキーを歌っている箇所が何カ所かあります。
そのすべてにおいて、少し当たりが悪くハスキー気味になります。
これは、彼の音域がここまでしか使えない状態を表しています。
特に、中盤47~50小節目(アカペラでは25~28小節目)の低音域から高音部分への移りの部分で、今の彼の声からは考えられないような発声をしています。

最初、私は、この曲を運転しながら聞いていました。
誰が歌っているかわからなかったです。
それで、もう1度聞いてみました。
そうすると、どうもJJの声のような気がするけれども自信がなかったです。
それで、車を止めて映像を確認しました。

正直ちょっと驚きました。
なぜなら、彼に似つかわしくない高音部の発声だったからです。
そして、彼が「僕は、中学2年生頃まで音痴でした。」と言った意味がわかりました。

音痴というのは、よく歌の自信がない人が「私は、音痴だから…」と言いますね。
でも聴力に問題がない限り、「音痴」は存在しません。

よく言う「音痴」とは、歌う時に音の高さが合っていない人の事を言います。
音程が下がっていたり、上ずっていたり…ようするにきちんと嵌っていない状態で歌い続けている人を音痴と言います。
実は、高い部分や低い部分の声を出すためには、少し訓練が必要になります。しかし、正しい訓練さえ受ければ、音痴は存在しません。(機能障害がない限り)

人間は、持って生まれた音域が広ければ、そんなに苦労しなくても大抵の音は出ますし歌が歌えます。
でも持ってい生まれた音域が狭ければ、努力して音域を広げていかなければ歌は歌えません。
小さいとき音痴でも成長するとともに音痴じゃなくなることがよくあります。
それは、身体の成長と共に声帯も成長して音域が広がるからです。

その成長段階に彼の声がありました。
ですから、この頃のJJの高音域は、ほとんどまだそんなに使える声ではなかったのだと思います。
事実、高音部は、下から突き上げたような発声になり、腹筋も使えていないし、喉だけで歌っています。そして、ピッチもやっとの思いで高い音に合わせている…そういう無理な発声の仕方です。
今の伸びのあるJJの高音域からは想像もつきません。
それで、歌う時は、ミドゥルパート(中音域)を担当していますね。
そして、他のメンバーもまだそんなに高音域が伸びていなかったので低めのメロディーが多いのだと思いました。

この曲を聞いて、私は、彼が努力して努力して高音域を伸ばしてきたのだとわかりました。

いつ頃からあの伸びのある高音域が登場するのか、とても興味があります。


そして、彼が真面目で歌に向き合う性格だということがよくわかりました。

彼ほど歌唱力が変化したメンバーは、他には見当たりません。
本当に真面目で努力家なんだと思いました。
前回にも書いた通り、彼の素直さと真面目さ。
これは、最強の武器です。
こういう人は、絶対に伸びます。

正しい発声とテクニックさえ教えれば、自分で努力を積み上げて勝手に伸びていく人です。

本当に素直だったんだな~と思いました。

そして、その性格は、今も彼の中に脈々と流れていますね。
彼のような歌手の軌跡を辿る機会が持てて、私は感謝します。

私の勉強になります。
彼からは、教えられるところが本当に大きいです。
彼という人に巡り合えて良かったと思いました。


次は、The Way U are です。

$Kim・Jaejoong Vocal Review

2011年5月13日(アメブロの旧サイトにて初掲載)